Alice Coltrane - Eternity (BS 2916) 1976 US Warnerオリジナル盤
共有
Alice Coltrane - Eternity (LP)
LP / Warner Bros. Records / BS 2916 (1976 US Original)
1976年発表。偉大なる巨人ジョン・コルトレーンの妻であり、彼亡き後のスピリチュアル・ジャズ・シーンを独自の感性で牽引し続けた稀代のマルチ鍵盤・ハープ奏者、アリス・コルトレーン(Alice Coltrane)。本作は、長年籍を置いたImpulse!レーベルから名門ワーナー(Warner Bros. Records)へと移籍し、その音楽的世界観をさらなる高みへと押し上げた、70年代後半の彼女を代表する傑作です!
本作の最大の魅力は、ハープ奏者としてのイメージが強い彼女が、フェンダー・ローズ(Fender Rhodes)、エレクトリック・オルガン、さらにはハープシコード(チェンバロ)といった多彩な鍵盤楽器を縦横無尽に操り、濃密かつ神秘的なサウンド・スケープを構築している点にあります。東洋思想やインド哲学への深い傾倒から生まれる超越的なスピリチュアル・ムードはそのままに、洗練されたエレクトリックなアプローチが完璧に融合。リスナーを底知れぬ精神世界の深淵へと引きずり込むような、唯一無二の音響空間を完成させています。
最大のハイライトであり、レア・グルーヴやアヴァンギャルド・ジャズのリスナーをも震撼させたトラックが、B面1曲目に収録された「Los Caballos(ロス・カバロス)」!まるで宇宙のカリスマ、サン・ラー(Sun Ra)の作風を思わせる、不穏でサイケデリックなオルガン・ワークと、強靭でヘビーなリズム隊が激しく火花を散らす、ジャズ史の中でも類を見ないスピリチュアル・ファンク・ジャズです。予測不能な展開と狂気的な熱量はまさに圧巻のひと言。他にも、瞑想的で美しいアンサンブルや、彼女の深い祈りが込められた楽曲がズラリと並びます。